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舌下免疫療法(SLIT)

印刷ページを表示する 掲載日:2026年8月18日更新

スギ花粉症・ダニアレルギー性鼻炎 

 当院耳鼻咽喉科では、スギ花粉症およびダニアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法(SLIT:Sublingual Immunotherapy)を積極的に行っています。舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ毎日投与することで、アレルギー反応を起こしにくい状態を目指す治療です。一般的な抗アレルギー薬が症状を抑えることを目的とした治療であるのに対し、舌下免疫療法はアレルギーそのものに働きかける治療法です。

舌下免疫療法の対象となる疾患

スギ花粉症

スギ花粉症に対して、スギ花粉舌下錠を用いて治療します。
スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、スギ花粉の飛散期には新たに治療を開始することができません。
また、スギ花粉舌下錠については供給が不安定な状況が続いていましたが、現在は少しずつ改善しています。
当院では治療開始をご希望の患者さんをリストに登録し、薬剤の供給状況に応じて順番にご案内しています。
治療をご希望の方は、まず耳鼻咽喉科でご相談ください。

ダニアレルギー性鼻炎

ダニを原因とするアレルギー性鼻炎に対して、ダニ舌下錠を用いて治療します。
一年を通して鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状がある方では、ダニが原因となっていることがあります。
問診やアレルギー検査などで診断したうえで、舌下免疫療法の適応を判断します。

治療の流れ
1.耳鼻咽喉科を受診

鼻の症状やこれまでの治療歴を確認し、必要に応じてアレルギー検査を行います。
過去に他の医療機関などでアレルギー検査を受けたことがある方は、検査結果をお持ちください。
過去の検査結果を確認できる場合は、その内容を参考にして治療の適応を判断します。

2.治療について説明

舌下免疫療法の方法、期待できる効果、治療期間、副作用、治療を継続するうえでの注意点などについて説明します。

3.初回投与

初回の舌下錠は院内で服用していただきます。
服用後にアレルギー反応などが起こらないことを確認するため、投与後30分間、院内で経過観察が必要です。

4.1週間後に維持量へ変更

開始後1週間を目安に、治療薬を維持量へ変更します。
維持量を初めて服用する際も院内で服用していただき、投与後30分間の経過観察が必要です。
このため、治療開始時および維持量へ変更する際の受診日は、通常の診察より時間に余裕をもってお越しください。

5.自宅で治療を継続

その後は原則として1日1回、ご自宅で服用します。
舌下免疫療法は短期間で終了する治療ではなく、十分な効果を得るためには数年間継続することが大切です。
当院では定期的な診察を行いながら、安全に治療を継続できるようサポートします。

副作用について

比較的よくみられる副作用として、

  • 口の中のかゆみ
  • 舌や口の中の腫れ
  • のどの違和感
  • 耳のかゆみ

などがあります。

多くは治療開始後の早い時期にみられ、その後軽くなることがあります。
一方、頻度は高くありませんが、重いアレルギー反応(アナフィラキシー)が起こる可能性があります。
そのため、治療開始時には注意すべき症状や対処方法について詳しく説明します。

スギ花粉症の舌下免疫療法をご希望の方へ

現在、スギ花粉舌下錠の供給状況は少しずつ改善していますが、希望されたすべての方がすぐに治療を開始できるとは限りません。
当院では、治療開始をご希望の方をリストに登録し、薬剤を確保できた方から順番にご案内しています。
受診の際、過去にアレルギー検査を受けたことがある方は、検査結果をご持参ください。
「舌下免疫療法を始めたい」「自分が治療の対象になるか知りたい」という方は、耳鼻咽喉科受診時にご相談ください。