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検査科

印刷ページを表示する 掲載日:2023年12月20日更新

検査科概要

 当院検査科は、臨床検査技師13名のスタッフが採血から検体検査及び生理検査を行っています。
検査科では、各科診療部門と連携し、病気の発見・診断・治療および治療効果の判定に必要なデータを迅速かつ正確に提供しています。
また、当院は二次救急指定病院であるため、検査科でも当直体制をとり、24時間365日、緊急検査に対応しています。​

検査科理念

 患者の立場に立った検査サービスの提供を目指します。

品質保証

 検査科は日本臨床衛生検査技師会が行う品質保証施設認証制度の基準を満たす認証施設です。

院内で実施する主な検査 

 

検体検査業務​

​採血

 外来の中央採血室では、臨床検査技師が採血を行っています。
採血管は電子カルテで検査内容を確認したあとに、自動採血管準備装置で発行しています。
安心・安全な採血を心がけて行っています。

一般検査

 尿検査は尿中の蛋白・糖・潜血・ビリルビンなどの成分や、赤血球・白血球・異型細胞などの有形成分を調べることにより、
腎臓・尿管・膀胱の疾患を調べることができます。その他に糖尿病、肝臓病、悪性腫瘍、感染症など多くの疾患に欠かせない検査です。
一般検査ではその他に胸水、腹水、関節液、髄液などの検査も行っています。

 一般検査

血液検査

 血液検査は血液を自動分析装置にて、赤血球・白血球・血小板の数とヘモグロビン濃度や、ヘマトクリット値、血液像(白血球の種類分類)などの測定を行います。貧血や白血病、感染症、出血傾向などの診断や、経過観察に欠かせない検査です。

 血液検査

凝固検査

 凝固検査は出血があったときに止血する機能がきちんと働くかを調べる検査です。
手術の予定のある方や血液を固まりにくくする薬(ワーファリン、へパリン等)の服用者の効果判定に重要な検査です。

 凝固検査

生化学検査

 生化学検査は血液や尿、穿刺液などの中に含まれる成分(蛋白、糖、酵素、脂質、電解質など)を測定する検査です。
これらの成分は疾患によって正常の範囲を超えて増加したり減少したりします。
そのため、これらの成分を検査することにより、各臓器の機能や障害の程度がわかります。疾患の診断・治療または予防に重要な検査です。

免疫・血清検査

 体外から侵入してくる細菌やウイルス(抗原)に対して体内が抵抗することで、血液中に抗体が作られます。免疫・血清検査は、この抗原と抗体が特異的に反応することを利用して、抗原や抗体の有無や量を測定する検査です。感染症や悪性腫瘍の診断に欠かせない検査です。

 免疫・血清検査

細菌検査・遺伝子検査

 体の中にはたくさんの細菌(常在菌)がいます。しかし、常在菌と異なる菌が体に感染した場合、発熱や腫れなどの症状を引き起こすことがあります。
細菌検査は提出された検体(尿、痰、便、膿など)の中に、感染症の原因となる菌がいるかどうか、また、その菌に効く抗菌薬は何であるかを調べる検査です。 

 細菌検査・遺伝子検査

アレルギー検査

 アレルギーには食物アレルギー、花粉アレルギー、環境アレルギーなどがあります。
アレルギー症状を引き起こしている原因をアレルゲンといいます。このアレルゲンを調べる検査がアレルギー検査です。

輸血検査

 輸血の主な目的は、血液中の赤血球などの細胞成分や凝固因子などが量的に減少したり、機能的に低下したときに、その成分を補充することにより症状の改善を図ることです。輸血の前には様々な検査(血液型検査、不規則抗体検査、交差適合試験、感染症検査)を行い、適合した安全な血液製剤を準備しています。

病理・細胞診検査

 病理検査は、内視鏡検査により採取された生検材料や手術により摘出された臓器を検体とし、顕微鏡で観察するための染色標本を作製します。この染色標本を病理専門医が顕微鏡で観察し、最終的な診断となる病理組織診断を行います。
 細胞診検査は、尿・喀痰などに含まれる組織から剥がれ落ちた細胞や、子宮頸部、気管支から擦り取ってきた細胞、乳腺・甲状腺・リンパ節などの臓器に針を刺して採取した細胞をスライドガラスに塗布して染色標本を作製します。その標本を細胞検査士が顕微鏡でスクリーニングし、細胞診専⾨医が最終の細胞診断を⾏います。​

表1

 

生理検査業務

心電図検査

 心臓から発生する微弱な電気信号を増幅し、波形として記録したものが心電図です。
主に不整脈や心筋梗塞等の虚血性心疾患、心肥大、電解質異常等を調べます。

 心電図検査

マスター負荷心電図検査

 体を動かしたとき胸痛等の症状が出現する労作性狭心症などを心電図で調べます。
凸型の二段の階段を一定の速さで昇降運動して心臓に負荷をかけて、心電図の変化を調べます。​

トレッドミル検査

 医師の立ち合いのもとで動くベルトコンベアの上を歩くことで、心臓に運動負荷をかけて行う心電図検査です。
安静時では指摘できない異常でも、運動をして心臓に負荷をかけることで現れる胸痛・動悸・息切れなどの症状を再現し、心電図変化と血圧の変化をみて、運動中の心臓の状態を調べます。

24時間ホルター心電図検査

 携帯型心電計を装着し、日常生活の心電図を24時間記録できる検査です。
安静時の数分程度の心電図検査では指摘できない異常を24時間記録し続けることで、主に不整脈の有無やその種類、狭心症などの胸部症状があった時の心電図変化を調べることができます。また、記録中も普段通りの日常生活を送ることができます。

超音波検査

 超音波検査とは、非常に高い周波数の音(超音波)を利用して、体内の各組織から反射してくる超音波を画像として映し出す画像診断検査です。
超音波は人体に害がなく、痛みも伴わないため繰り返し検査が可能ですので、安心して検査が受けられます。超音波検査で得られる情報量は多く、当院では対象臓器も肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓や子宮・卵巣・前立腺・膀胱などの腹部臓器や心臓、全身の血管(動脈、静脈)、乳腺や甲状腺などに異常がないかどうかを調べることができます。 

 超音波検査

肺機能検査

 肺から出⼊りする空気の量などを測定して、肺の働きを調べる検査です。
気管⽀喘息等の呼吸器疾患の重症度の評価や、⼤きな⼿術の前に肺の働きを評価するために⾏う検査です。 

血圧脈波検査

 下肢動脈の狭窄、閉塞を評する指標となる検査です。
上腕と足首の血圧を測定することで調べることができます。また同時に血管の硬さ(血管年齢)も調べることができます。

脳波検査

 大脳から発生する微弱な電気信号を増幅し、波形として記録します。
てんかんの診断や治療効果、脳障害(脳血管障害、意識障害、肝性昏睡など)を調べる検査です。 

睡眠時無呼吸検査

 睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が⽌まり、それが原因で⽇常の⽣活に様々な障害を引き起こす疾患で、⽣活習慣病と密接な関連があることが判明し、近年注⽬されている病態の⼀つです。検査では呼吸や⾎中の酸素の状態、脳波などを測定し、睡眠呼吸障害の程度や睡眠の質などを調べることができます。当院では⾃宅で検査できる簡易検査と⼀泊⼊院にて詳しく調べる精密検査を⾏うことができます。

神経伝導検査

 腕や足に弱い電気刺激を与えて、運動神経、知覚神経などの伝導速度を調べ、神経障害の有無やその程度を調べることができます。

 

 表2

院外での活動

【出前講座】

●いびきは体の危険信号!~本当は怖い睡眠時無呼吸症候群~
 これまでに“いびき”や“睡眠中に呼吸が止まる”と言われたことはありませんか?
 日中の眠気に悩まされていませんか?
 運転士の居眠り事故などで新聞やTVで報道される睡眠時無呼吸症候群とはいったい何か?
 あまり知られていませんが、実はこの睡眠時無呼吸症候群は居眠りだけではなく、
 交通事故、肥満や高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病から心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な病気と関連があります!
 この病気の本当の怖ろしさとは何か?
 臨床検査技師があなたの地域に出向いて睡眠時無呼吸症候群の原因から検査、治療について詳しくお話しをさせていただきます。

●知っておきたい検査の豆知識
 健診結果を見ても自分の健康状態がよく分からない…という方はいませんか?
 受診した検査結果には正常・異常のマークがついているだけで、
 具体的にどのようなものなのかわからないことが多いのではないでしょうか?
 臨床検査技師があなたの地域に出向いて、検査項目の説明から検査データの読み取り方について詳しくお話しをさせていただきます。

●出前講座では当院の臨床検査技師があなたの地域に出向いて、上記の講座内容について詳しくお話しをさせていただきます。
 どうぞ、お気軽にお申し込みください!

 出前講座のお問い合わせ先
 国東市民病院 庶務課 電話:0978-67-1211

​ ※時間(平日のみ)8時15分~17時00分